使えない人
もはや、言葉として定着した感のある「使えない」
本来であれば、道具や物が壊れてて「使用できない」って言う意味であるはず(個人的感覚)
これを人間に使うのってどうなのよ。なんか偉そうじゃない?実際偉い人が言うにしても、なんか引っかかりを感じちゃうんだよ。
なんとなく、みんな自分が使う分にはいいけど、他の人が他人に対して言ってるのとか、もちろん自分が言われるのとかに拒否感を持ってる人が多い気がする。
使い方が分からなくて使えないんじゃないの?
現代は何でも便利になり過ぎて、何にでも取扱い説明書が付いて、分からない事があればGoogleで検索すればよくて、「使う」って言う事が下手くそになった人が増えてるんじゃないの?
って言う意見もありつつ。
でもでも。
逆に。
転職エージェントとか、企業の採用を行っている人からの話だと。
最近の若い子と言うか、現在就職活動を行っている大学生、高校生、新卒3年以内の子達について。
全体的に言えるのは、例えば10年前に「この子じゃ、どこの企業も採らないだろう」って言う学生の割合が10%だとしたら
現在はそんな学生の割合が30%に近付いてるらしい。
ある人は、「箸にも棒にも引っかからない」って言う言葉を使っていた。
ひょっとしたらそれはそうなのかもしれない。
自分達が考える、社会人としての最低ラインが、すでにそこに到達しない人が増えていると言う事で、考えを改めざるを得ない。
なので就職率は減っている。
人数合わせで採る企業で、成長出来ればいいけど、そうでなければ使い捨てにされてしまう。
そんなところで「使えない」って言う烙印を押されていくんだろうけど。
まぁ、そういう意味では誰がどうみてもどうしようも無い人って言うのはそれ程いないんじゃないだろうか?
よくよく考えると、今企業で上に行っている人と言うのは、上に今より人がいない状況で会社に貢献してきた人達だろう。
中小企業であればそうでもないのかもしれないけど、「人から使われる」と言う事を余り経験して来なかったか、逆に「使える」社員だったんじゃないだろうか。
「人から使われる」と言う事を経験して来ないと、「人を使う事が出来ない人」と「人を使うのがうまい人」の違いが分からず、自分が「人を使えない人」になっている可能性があると思う。
また、「使える」社員だった場合、上司の言ってる事をすぐに理解して先回りして何でも出来てしまうので、重宝されるけども、逆に「使えない」人を「使える」人に育てる事が出来ないんじゃないだろうか?
ちょっと乱暴な意見な気もするけど、これが必要十分な要素では無いにしても十分要素だと思う。
そして、うちの会社には同じ部署に使えない上司と使えない部下がいる。
その社員達が織りなすハーモニーは中々見ごたえがあって面白い。
間に挟まれたいとは決して思わないが。。。